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2025.12.15コラム
クレーター状のニキビ跡は陥凹性瘢痕とも呼ばれます。皮膚内部に原因があるため、セルフケアはもちろんのこと、皮膚科や美容クリニックでも治療が難しいとされてきました。
はなふさ皮膚科 静岡院では、オリジナルの「花房式ニキビ跡治療」を編み出し様々なタイプのクレーター治療を可能にしました。
本記事では、以下のポイントについて詳しく解説いたします。

はなふさ皮膚科ではオリジナルのニキビ跡治療法として、「花房式ニキビ跡治療」をご提供しております。
クレーター状のニキビ跡は、ニキビが重症化し真皮層まで及んだ炎症を修復するためにコラーゲンが過剰に生成されることで形成される瘢痕組織という硬い繊維が、表皮を内部に引っ張ることで起こります。
花房式ニキビ跡治療は、炭酸ガスレーザーとサブシジョンという2つの治療法を組み合わせたもので、当院ではグループ全体で10,000件以上のニキビ跡治療を行い、患者様の満足度も高い水準をマークしています。
こちらでは、花房式ニキビ跡治療で用いている炭酸ガスレーザーとサブシジョンの特徴、そしてこの治療法のメリットについて詳しくご紹介いたします。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)とは、その名前の通り炭酸ガスを発振物質としたレーザーです。
水分に反応して熱エネルギーが生まれ、皮膚科や美容医療では皮膚の凹凸を削ったり、皮膚を切開したりするために用いられます。
炭酸ガスレーザーを照射しても、深部組織や周辺の皮膚にはダメージを与えず、出血もほとんどないのが特徴です。
電気メスと比較すると、熱によるダメージを抑えることができ、一般的な金属製のメスよりも傷の治りが早いというメリットがあります。
サブシジョンとは、皮膚深部にある硬い繊維を専用の針で切断する治療法です。
クレーター状のニキビ跡は肌表面の組織がへこんでいるのではなく、ニキビ等の炎症が皮膚の深部(真皮層)に及ぶことで瘢痕組織が作られ、皮膚表面を引っ張ったり引きつれることで起こります。
※瘢痕組織・・・傷跡や炎症を修復するためにコラーゲン繊維が過剰に生成されることで生まれる硬い皮膚組織のこと。ニキビ跡の場合は、真皮層と筋膜の間に形成され、皮膚を引き込むことでクレーター状のくぼみができる。
サブシジョンはこの瘢痕組織を切断することで、ニキビ跡にできてしまったクレーター状の引きつりを改善します。
基本の花房式ニキビ跡治療は、炭酸ガスレーザーとサブシジョンですが、ニキビ跡の形状や引きつり具合によってヒアルロン酸をプラスすることがあります。
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、大量の水分を保つ効果があり、美容分野ではハリを与えたり、ボリュームをプラスする目的で用いられます。
クレーター状のニキビ跡を治療する際に、ごく少量のヒアルロン酸を注入することで、皮膚を内部から持ち上げてより自然な自然な仕上がりが期待できます。
花房式ニキビ跡治療のメリットは、「様々なタイプのクレーターに対応できる」という点でしょう。
カニューレを用いたニキビ跡治療は、多くの皮膚科やクリニックでも行われてきましたが、クレーターの形状によっては改善が難しいのが現状でした。
花房式ニキビ跡は炭酸ガスレーザーでクレーターのエッジを削ることで凹みをなだらかにし、特殊な針を使ってサブシジョンで瘢痕組織を切断して引きつりを改善することで、これまで治療が難しかった形状のクレーターの改善も目指せるようになりました。
また、カニューレではなく特殊な針を使用することで、浅い部分にある瘢痕組織の癒着へのアプローチが可能に。
従来の治療方法で改善できなかったというケースにも対応できる可能性があります。

花房式ニキビ跡治療が有効なクレーターの対応を2つご紹介します。

クレーターを横から見た時に、四角い形状となっているのがボックス型のニキビ跡です。
へこみが浅く、真皮までは到達していないことが多いのが特徴。
ボックス型のクレーターを花房式ニキビ跡治療で治療する際の手順について見ていきましょう。
1.エッジを炭酸ガスレーザーで削る

まずは目立ちやすいクレーターのエッジ(縁)部分を炭酸ガスレーザーで削り、へこみをなだらかな形状に整えます。
2.サブシジョンで瘢痕組織を切断する

特殊な針を使って、皮膚を下に引っ張る瘢痕組織を切断します。
3.経過とともにニキビ跡が目立たなくなる

術後数カ月ほどかけて、皮膚がふっくらと自然に戻っていきます。
凹みが深い場合は、サブシジョンの後にヒアルロン酸を追加することも。
凹みが治る期間やどの程度元に近い状態まで戻るかは、ニキビ跡の大きさ、クレーターの深さ、肌質などによって異なります。

数あるニキビ跡の中でも治療の難易度が高いアイスピック型ですが、花房式ニキビ跡治療で跡を目立たなくできる可能性が高いです。
・凹みが浅い場合
アイスピック型のニキビ跡は直系がごく小さいため、凹みが浅い場合は、炭酸ガスレーザーでエッジを削るだけで時間とともに自然に目立たなくなるケースも多いです。
・凹みが深い場合
凹みが深くクレーターが真皮層、あるいは皮下組織に達している場合は、花房式ニキビ跡治療が有効です。
1.エッジを炭酸ガスレーザーで削る

凹みをなだらかなお椀状にするため、炭酸ガスレーザーで広めに皮膚を削ります。
2.サブシジョンで瘢痕組織を切断する

クレーターの底面の癒着を摂るために、サブシジョンで硬くなった瘢痕組織を切ります。
3.経過とともにニキビ跡が目立たなくなる

ボックス型と同様、治療を受けてから数カ月~半年ほどかけて徐々に凹みが浅く目立たなくなっていきます。

花房式ニキビ跡治療の施術時間やダウンタイム、治療回数などを表にまとめました。
| 施術時間 | 頬のみ:約40分 全顔:約1時間 |
| 治療の回数 | 1~3回/部位 |
| ダウンタイム | 7~10日 |
花房式ニキビ跡治療は、レーザーとサブシジョンを用いるため皮膚に赤みなどの副作用が表れる場合があります。
主な副作用と期間の目安は以下の通りです。
| 副作用の症状 | 期間の目安 |
| 腫れ、出血、針あと | 数日 |
| 内出血 | 7~10日程度 |
| 傷、かさぶた | 7~10日程度 |
| 色素沈着 | 6か月程度 |
| 赤み | 3~6カ月程度 |
花房式ニキビ跡治療の料金は、ニキビ跡の個数や範囲によって異なるメニューをご用意しております。
こちらは治療するニキビ跡の個数で料金が決まるメニューです。
【トライアル料金】
| 個数 | 料金 |
| 5個 | 26,400円 |
| 10個 | 39,600円 |
【通常料金】
| 個数 | 料金 |
| 5個 | 52,800円 |
| 10個 | 79,200円 |
| 15個 | 105,600円 |
| 20個 | 132,000円 |
| 30個 | 184,800円 |
| 1㎝×1㎝ | 46,750円 |
治療する範囲や部位で料金が決まるメニューです。
【モニター料金】
| 個数 | 料金 |
| 両頬 | 308,000円 |
| 両頬+1か所 | 407,000円 |
| 両頬+2か所 | 506,000円 |
【通常料金】
| 個数 | 料金 |
| 両頬 | 352,000円 |
| 両頬+1か所 | 451,000円 |
| 両頬+2か所 | 550,000円 |
| 1か所(こめかみ/鼻/顎/耳前部) | 165,000円 |
| 1か所(額/首) | 220,000円 |
| 全顔 | 770,000円 |
花房式ニキビ跡治療の後に組み合わせることで、より高い効果が目指せるオプションもご用意しております。
| メニュー | 料金 |
| ヒアルロン酸/1本 | 44,000円 |
| リザベン/30日分 | 3,300円 |
| エクソソーム/1回 | 38,500円 |
| エクソソーム/3回 | 109,725円 |
| エクソソーム/6回 | 192,500円 |
その他、ニキビ跡の形状や浅さによっては、ダーマペンやフラクショナルレーザーなど他の治療法をご提案する場合がございます。
花房ニキビ跡治療後に赤みが気になる場合、フォト治療を5,500円~で受けられます。

ニキビ跡のクレーターは、皮膚内部に炎症の影響で瘢痕組織という硬い繊維が皮膚を引っ張ることで起こります。
自然治癒、セルフケアでの改善はできません。
麻酔をするため、サブシジョン等の痛みはほぼ感じません。麻酔を注射する際に痛みを感じることがあります。
注射が苦手な方は麻酔クリームの使用や冷却などが利用できることがありますので、お気軽にご相談くださいませ。
花房式ニキビ跡治療の1か月後からフォト治療がご利用いただけます。
花房式ニキビ跡治療は、これまで治療が難しかったボックス型やアイスピック型のクレーター状のニキビ跡の改善も目指せる治療法です。
サブシジョンで通常使われているカニューレではなく、専用の特殊な針を使うことであらゆるタイプの瘢痕組織に対応できるようになりました。
今回ご紹介した治療回数やダウンタイム、治療期間は患者様のお肌の状態などによって異なります。
おひとりおひとりに最適な治療を行うため、花房式ニキビ跡治療と他の治療法を組み合わせたり、他の治療法をご提案させていただくこともございます。
まずはお気軽にご相談くださいませ。