2025.12.15コラム

最新美容医療の最前線!ポテンツァ・PQXピコレーザーで叶える理想の肌

美容医療は常に進化を続け、様々な肌悩みにアプローチできるようになりました。

とくに近年の最新美容医療は効果とお肌へ優しさを両立していたり、ダウンタイムも短いものが多いのが魅力です。

今回は人気のポテンツァとPQXピコレーザーについて、特徴・メリット・他の治療法との違いを詳しくご紹介いたします。

肌管理は日々進化中!最新美容医療で理想の肌を叶えよう

かつては一部の人が受けるというイメージが強かった美容医療ですが、消費者のニーズの高まりにより市場は成長を続けています。

株式会社矢野経済研究所が2025年6月に発表した美容医療市場に関する調査結果では、2024年の市場規模は6,310億円をマークしたことが明らかになりました。

画像引用元:美容医療市場に関する調査を実施(2025年) | ニュース・トピックス | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

美容医療市場の拡大要因は、参入施設が増加したことによる心理的ハードルの低下、非手術式の施術の進化などが上げられます。

今後も美容医療の需要が増加すると見込まれており、技術や機器の進化が期待できます。

はなふさ皮膚科静岡院の最新美容医療人気メニュー

はなふさ皮膚科静岡院では、患者様のお悩みに合わせた様々な美容医療メニューをご提供しております。

今回は、数ある中でも特に人気の高い、

  • ポテンツァ
  • PQXピコレーザー

の2つの最新美容医療施術について詳しくご紹介します。

ポテンツァ

ポテンツァは、韓国の医療機器メーカーJeisys(ジェイシス)社が開発し2019年から販売が開始された治療機器です。

RF(ラジオ波)のエネルギーを肌の内部まで届け、ニキビ・ニキビ跡・毛穴ケア・肝斑・シワなど幅広いお肌悩みに対応できることから日本でも人気の高い治療法として知られています。

マイクロニードル×高周波

ポテンツァの大きな特徴は、「表皮への刺激を抑えて肌内部に直接アプローチできる」という点でしょう。

ポテンツァは通常、マイクロニードルといって微細で特殊な針がついたヘッドを用います。

このマイクロニードルで30MHzから300MHzの高い周波数のラジオ波を発し、真皮幹細胞や皮下細胞を直接刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促します。

コラーゲンやエラスチンは肌の弾力を保つ役割があり、エイジングケアの施術でも広く用いられている治療法です。

ポテンツァのヘッドについたマイクロニードルは特殊なコーティングが施されており、先端部以外には熱が伝わらないようになっています。

ドラッグデリバリーシステム

ポテンツァはマイクロニードルで肌に微細な穴を開け、針を抜く際に空気が押し出されるという仕組みです。
あらかじめ肌表面に薬剤を塗布しておくと、このポンピング作用により、薬剤がマイクロニードルで空いた穴に入り込み肌の内部まで均一に浸透します。

この独自機構を「ドラッグデリバリーシステム」と呼び、ラジオ波と薬剤浸透が組み合わさることで、肌表面のケアよりも高い効果が期待できます。

また、使用する薬剤の種類を変えることで、様々なお肌悩みに対応できるのも魅力です。

ダイヤモンドチップ

すでに解説した通り、ポテンツァは通常微細なマイクロニードルがついたチップを使用します。

しかし、2021年に発表されたダイヤモンドチップはマイクロニードル(針)ではなく、なだらかな凹凸がついているのが特徴です。

ダイヤモンドチップは顔や首部分のタイトニング(ひきしめ)に特化したチップで、特許技術で皮膚の浅い部分と深い部分にラジオ波を伝達することが可能になりました。

また、針がないので痛みが少なく、施術時間も短縮できるというメリットがあります。

マイクロニードル・メソセラピーの違い

従来の肌治療で用いられてきたマイクロニードルやマルチインジェクター(メソセラピー)と比較すると、ポテンツァは薬剤を均一にデリバリーでき、液だまりも起こりにくいため、より安全性が高いという特徴があります。


また、ポテンツァは針先で止血を行うため、従来のマイクロニードル治療と比較すると出血リスクが低く、ダウンタイムが短い点も利点のひとつです。

PQXピコレーザー

PQXピコレーザーはスロベニアのレーザー分野の大手、Fotona社が開発したレーザー医療機器です。日本では株式会社ジェイメックが製造・販売を担当しています。

PQXピコレーザーは熱による肌への負担を抑えつつハイパワーに色素を分解できるのが特徴で、従来のレーザーでシミ等が取れなかった方、そばかすや肝斑の治療をしたい方にもおすすめです。

短パルス幅×高出力

PQXピコレーザーは、350ピコ秒(100億分の3.5秒)という非常に短いパルス幅で照射が可能です。
ピーク時のパワーも2.7GWと強いため、従来のレーザーでは取り切れなかった薄い小さいシミや肝斑の治療も行えます。

照射の時間が非常に短いため、これまでのレーザーよりも肌への負担が抑えられるというメリットもあります。

2つの波長で幅広いターゲットに適用

PQXピコレーザーは、523nm・1064nmの2つの波長を搭載しています。
この異なる2つの波長を使い分けることで、幅広いターゲットを狙って施術が行えます。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

【523nm(KTP)】

  • メラニン色素への吸収が高い
  • 皮膚の浅い部分にあるターゲット(色素)に効果的

対応疾患

  • 扁平母斑
  • 雀卵斑
  • 老人性色素班(シミ)
  • 赤色系の入れ墨除去

【1064nm(Nd:YAG)】

  • メラニン色素の吸収が比較的穏やか
  • 皮膚の深い層の色素や病原へのアプローチも可能

対応疾患

  • 太田母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 外傷性色素沈着症

他にも、顔全体に低出力のピコレーザーを照射する「ピコトーニング」も 1064nmの波長を使用します。

ピコトーニングは肝斑の治療や、くすみ改善などの目的で行われています。

症状によって保険適用も可能

PQXピコレーザーは日本国内で薬事承認を取得しており、皮膚疾患によっては保険適用で治療が受けられます。

【保険適用の疾患】

  • 太田母斑
  • 異所性蒙古斑
  • 外傷性色素沈着症

患者様のお肌のお悩みが保険適用となる可能性もありますので、お気軽にカウンセリング等をご利用ください。

他のレーザーとの違い

PQXピコレーザーは高い出力のレーザーを短時間で照射することにより、光音響効果(衝撃波)でメラニンを粉砕します。
パルス幅が短いことで、レーザーの熱が周囲に伝わる前にターゲットとなるメラニン色素を粉砕するため、正常な肌へのダメージを抑えられるという特徴があります。

一方、従来のレーザーは熱による作用により色素を破壊するため、周辺組織への影響や炎症後色素沈着などが起こるリスクもあります。

とはいえ、従来のレーザーでの治療の方が効果的な疾患や症状もあるので、どちらかだけにするのではなく、症状に合わせて使い分けることが大切です。

ポテンツァやPQXピコレーザーの後のスキンケアは低刺激×うるおい重視で

皮膚科やクリニックなどで、ポテンツァやPQXピコレーザー治療を受けた後はお肌に刺激を与えないようやさしいスキンケアをご使用ください。

セラミド、ヒアルロン酸など肌の保湿に役立つ成分が入っていて、低刺激の製品がおすすめです。

治療後1~2週間は高濃度ビタミンCやレチノール(ビタミンA)などは避け、スクラブやピーリングなど刺激になるスキンケアアイテムも使用しないよう注意しましょう。

外出時には日焼け止めや日傘などで紫外線対策を行うのも非常に重要です。

はなふさ皮膚科 静岡院では最新美容医療メニューが充実

PQXピコレーザーは2021年3月1日に日本の薬事承認を受けたばかりの新しいレーザー治療機です。
そのため、全国的にみると導入しているクリニックはまだ多いわけではありません。
はなふさ皮膚科 静岡院では、グループではじめてPQXピコレーザーを導入いたしました。

今回ご紹介したポテンツァ、PQXピコレーザーのほかにも様々な美容医療メニューが充実しております。

経験豊富な医師が丁寧なカウンセリングのもと、患者様のお悩みや目的にあったオーダーメイドの治療プランをご提案いたします。
美容医療や肌管理が初めて、という方もぜひお気軽にご相談くださいませ。

まとめ

ポテンツァはマイクロニードルでお肌にハリを与え、薬剤をしっかりと浸透させることでより高いスキンケア効果が期待できます。
また、新しく登場したダイヤモンドチップは引き締め効果が高く、アンチエイジングにもおすすめです。

PQXピコレーザーは短パルス幅と高出力により、お肌への負荷を抑えつつ、これまでレーザーでの治療が難しかった薄いシミにもアプローチが可能です。
はなふさ皮膚科静岡院では、患者様のお肌の状態に合わせて治療プランを組み立てることも可能です。まずは一度ご相談くださいませ。

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