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2025.09.09コラム
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は多汗症の治療にも用いられています。
夏から秋など、暖かい季節には特に汗が気になるという方も多いでしょう。日常生活に支障を来たすことがあるなど、過剰な発汗が見られる場合はボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)の保険適応となるケーズも。
本記事では以下のポイントについて詳しく解説します。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)とは、ボツリヌス菌の毒素を利用した製剤です。
ボツリヌス菌はA~G型の7種類がありますが、多汗症の治療にはA型ボツリヌス毒素(BT-A)が利用されています。
ではなぜA型ボツリヌス毒素(BT-A)が多汗症に作用するのでしょうか?
発汗をコントロールするエクリン汗腺は、コリン作動性神経により調節されています。
ボツリヌストキシン注射をすると、ボツリヌス菌は神経の終末にある受容体に取り込まれ、神経伝達物質の放出を阻害します。
こうした働きにより発汗が抑制され、多汗症が改善すると考えられます。
医療機関では多汗症の程度や注入する部位に応じて注入量を増減し、施術を行います。
ボツリヌストキシン注射は多汗症の治療として、幅広く利用されています。
こちらでは、ボツリヌストキシン注射の利点をご紹介いたします。
多汗症の治療としては切開を伴う手術法治療もありますが、術後の痛みや手術による体への負担といったリスクがある点も見逃せないでしょう。
ボツリヌストキシン注射はメスを使わない非手術法の治療なので、以下のようなメリットがあります。
完治を目指す根本的な治療ではないので定期的に注射をする必要がありますが、その手軽さから多くの人から選択されています。
ボツリヌストキシン注射は施術時間が10分程度と、短時間で利用できる点が魅力です。
日帰りで手軽に施術できるため、お仕事などで忙しくて中々時間が取れない方や手術を伴う治療に抵抗がある方にもおすすめです。
ボツリヌストキシン注射は切開を必要としない注射による施術なので、ワキだけでなく手のひらや足、頭部など色々な部位に利用できます。
ボツリヌストキシン注射による治療がおすすめなのは、以下のポイントに該当する人です。
ボツリヌストキシン注射をした後、副作用が表れることがあります。
また、手のひらにボツリヌストキシン注射をした場合、まれにボツリヌストキシン製剤が筋肉の方まで浸透してしまった場合は手のしびれが出るケースがあります。
ほとんどは一時的なものですが、症状が重い場合は早めに医師にご相談くださいませ。
はなふさ皮膚科 静岡院では、ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)の施術プランを豊富にご用意しております。
多汗症目的の施術はもちろん、エイジングケアや肩ボトックスなど美容目的の施術も実施しています。
ボツリヌストキシン注射を使用する上で大事なのは、適切な効果を得つつ不自然な仕上がりにならないようにすること。
はなふさ皮膚科では、欧米の最新3D注入法を用いて筋肉や皮膚の動きを熟知した医師やスタッフが施術を行います。
また、使用する製剤はアラガン社製のボトックスを始め、同等の効果が期待できる後発品もご用意しておりますので、よりリーズナブルな価格での治療も可能です。
はなふさ皮膚科のボツリヌストキシン注射を使った多汗症治療の料金をご紹介します。
その他の施術の料金については、こちらのページをご覧くださいませ。
ボツリヌストキシン注射による多汗症治療について、よくある質問と答えをご紹介します。
ボツリヌストキシン注射はボツリヌス菌そのものを注射するわけではなく、精製された薬剤なので基本的に感染の心配はありません。
また、当院で使用しているボトックス(A型BTX)のヒトに対する致死量は3,500~50万単位とされ、皮膚科で用いるボトックスの最大量(20~50単位)を万が一誤って動脈に注射したとしても問題はありません。(そういったことは絶対と言っていいほどありえません。)
ボツリヌストキシン注射後、注射後2~3日くらいから効果を感じ始める方が多いです。
発汗抑制効果は、注射後4カ月~9カ月程度持続します。(多汗症の程度、注入量、体質、薬剤の種類等によって効果の持続期間は異なります。)
注射後数カ月程度経つと効果が薄れたように感じ始めますが、注射の間隔は3カ月以上開けることを推奨しております。
3カ月以内の短いスパンでボツリヌストキシン注射を打ち続けると、体内で抗体ができて効果が感じられなくなる恐れがあるため、注射ごとの間隔は十分な期間あけるようにしましょう。
ボツリヌストキシン注射をする際、他の注射と同じようにチクっとした痛みを感じられることがあります。
当院では注射時の痛みを緩和するために、アイスパックで冷却してから注射を行います。
痛みを極力抑えたい場合は、麻酔シートや麻酔クリームを利用することで無痛に近い治療が可能です。
また、注射をする部位によって異なるもののボツリヌストキシン注射後は筋力が低下することがあるため、日常生活や仕事に若干の影響が出る可能性もあるでしょう。
たとえばワキや手のひらなどに注射した場合は、箸やペンなどが持ちにくくなる等の症状が見られることがありますが、一時的なものなので自然に治っていきます。
使用できます。
手掌(てのひら)、足裏、頭部、顔面等の多汗症の治療として多くの医院やクリニックで利用されています。
ボツリヌストキシンが胎児に影響を与える可能性があるため、妊娠中・授乳中のボツリヌストキシン注射は禁忌です。
また、妊娠していなくとも妊活中の女性に対する安全性は確認されていないため、ボツリヌストキシン注射後2回月経が終わるまでは避妊することが推奨されます。
同様に妊活中の男性に対する安全性も確認されていないため、男性がボツリヌストキシン注射を受けた場合3カ月後は避妊することをが推奨されています。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)は、神経信号をブロックすることで発汗を抑える効果があります。
施術時間も数十分程度とごく短時間なので、体への負担も抑えられ、忙しい方でも手軽に施術を受けられるといったメリットも。
一方で、注入箇所の痛みや一時的な筋力低下といったデメリットも存在しています。
ボツリヌストキシン注射(ボトックス注射)を受ける際は、症例が多く、経験豊富なスタッフが施術を行うクリニックを選びましょう。
はなふさ皮膚科では、注入方法や注入量なども細部までこだわり、施術も筋肉や皮膚の構造や動きを熟知した医師やスタッフが担当いたします。
ボツリヌストキシン注射についてご不明な点やお悩みなどがありましたら、お気軽にご相談くださいませ。